
私が初めてイギリスを訪れた時、かねてより興味を抱いていたアンティークの本場であるイギリスでアンティークマーケットにぜひ立ち寄りたいと考えていた。
念願のロンドンのとあるアンティークマーケットに立ち寄り、その場の空気を現実として感じた時、ふとこの場のこの空気をシザーに一部分でも表現できないかとの思いがわき上がり、帰国後早々にデザインを開始した。
アンティークマーケットの雰囲気という形状を持たないものを形の上に表現することはもとより、さらに実用性の要求を満たすことも必然となり、それらを満たすことが自らのチャレンジとなった。
当初デッサンを元に製作するも手になじまず、実用には程遠い物となり、ギャップに翻弄され様々な試行錯誤の連続となった。
気がつけば、あのロンドンの思い出から四年という時間が過ぎ去っていた。だが今、私の前には4年前のイメージを現実の形に甦らせたものがある・・・・・。